平成26年度 選考結果発表

「平成26年度メディア芸術クリエイター育成支援事業」では、5月13日から6月2日の募集期間に集まった応募企画の中から、選考を経て計7件の企画が採択されました。今後、具体的な支援が始まり、その進捗状況は定期的に本ウェブサイトでご紹介していきます。
また、採択された企画の「成果プレゼンテーション」を第18回文化庁メディア芸術祭の開催期間(2015年2月4日~15日)に合わせて行います。

採択企画一覧


『おにわ(仮)』

(アニメーション)

有坂亜由夢

企画について:
『おにわ』は、手描きのアニメーションと、人間や大道具を使ったコマ撮りアニメーションを融合した映像作品である。主人公の女性が、ある老人の家を訪ねると、暗い部屋に大きな箱庭を作っていた。 女性が箱庭を覗くと、その中にいる一人の小さい少年に焦点が合っていく…。 本作は、日本の神話の深層に潜む地下水脈を源泉とし、そこに流れる原始的生命力を、今ここに生きる私達にリアリティを持ってそそぎ込もうとする試みである。

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写真:最後の手段
有坂亜由夢(ARISAKA Ayumu)
作家。1985年千葉県生まれ。2012年東京芸術大学大学院先端芸術表現専攻修了。ビデオチーム「最後の手段」を結成し、アニメーション作品、MV、イラストレーションなどを主に幅広く活動中。「EPSON COLOR IMAGING CONTEST」にて大竹伸朗賞、「a.a.t.m2012」佐藤直樹賞など多数受賞。
http://www.saigono.info/
http://saigono-arisaka.tumblr.com/

文化庁メディア芸術祭での受賞・選出歴:
第17回エンターテインメント部門新人賞『やけのはら「RELAXIN’」』
(「最後の手段」として受賞)

『ダンスする内触覚的宇宙の開発』

(リサーチ&アートプロジェクト)

大脇理智

企画について:
マッサージやストレッチトレーニングにおける内触覚に目を向けると、体内への働きかけとして総合的な身体感覚に優れ、これらを体内空間への表現としてとらえた時、全く別の身体表現への可能性が開かれるのではないか?

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大脇理智(Owaki Richi)
映像エンジニア/メディアツルグ/ボディーワーカー。1977年愛知県生まれ。舞台鑑賞で得られる情報とダンサーが舞台上で得る情報の差に注目し、触覚や体勢感覚といった感覚の可能性を探る。現在「YCAM InterLAB」所属。
http://newclear.jp

文化庁メディア芸術祭での受賞・選出歴:
第16回アート部門審査委員会推薦作品『skinslides』

『Stricker』

(リサーチ&アートプロジェクト )

ゴッドスコーピオン、hnnhn、宮城恵祐、Rei Nakanishi

企画について:
Stricker(ストリッカー)は、ステッカーの持つ『タギング』『波及』という要素に注目し、その力を促します。ユーザーはStrickerアプリケーションを端末にインストールし、実際の街の中で端末を振るなどの動作を行い、GPSと同期した情報空間上の地図に仮想のステッカーを貼付けます。LET’S BOMB STREET!!!

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本企画は渋家(シブハウス)のメンバー内で構成された、4人のチームによるもの。

ゴッドスコーピオン(God Scorpion)
1990年北海道生まれ。渋家メンバー。時間と空間が変化する事象、魔術、魂をテーマに現在活動中。

hnnhn(フンフン)
1987年神奈川県生まれ。渋家メンバー。大学卒業後、データセンターにてサーバー・ネットワークの構築・運用業務に従事。2012年よりフリーのウェブコーダーとして活動。主にインターネットカルチャー系のウェブコーディングを行っている。

宮城恵祐(MIYAGI Keisuke)
1984年大阪府生まれ。創造社デザイン専門学校にて企業プレゼンテーション会銅賞や学校賞、毎日DAS・学生デザイン賞商環境部門賞などを受賞。2009年ドリームゲートグランプリ、ビジネスプランコンテストファイナリスト、2012年ミラノサローネ参加。たこ焼き店店長やスケボーのネット販売、海の家の経営、バックパッカー、3Dデザイン制作、オフィスチェアデザイン開発、コワーキングスペースの開発デザインなど活動は多岐にわたる。

Rei Nakanishi
1994年三重県生まれ。高校在学時CGデザインを学び卒業後フリーランスとして独立。既存のフォーマットに捕われず希有な感覚を駆使して常に新たなグラフィックの表現方法を模索している。

協力:渋家(http://shibuhouse.com)

文化庁メディア芸術祭での受賞・選出歴:
第17回エンターテインメント部門審査委員会推薦作品『VideoBomber』
(エキソニモ/渋家/Maltine Recordsとして選出)

『サイシュ~ワ』

(アニメーション)

ぬQ

企画について:
昨年の花火の破片を集めて作られた女「ふたこ」は、8月31日花火大会の日に、体が弾ける運命を持っていた。しかし、体にはこの1年間の思い出が詰まっていて、夜空へ飛ぶ方法も、体の光らせ方もすっかり忘れていた。本能を呼び戻す特別な儀式。強制転生した「ふたこ」が、生まれ直し、夜空に打ち上がって弾けきるまでを追う。3秒に圧縮した生命の輝きを、クローズアップしたアニメーション。

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ぬQ(nuQ)
アーティスト。主に、エビの天ぷらと少女が旅行する絵画、殺伐としつつ抜けている砂絵のような漫画、秒間24枚の高速キラキラのアニメーションを平行して制作・発表している。ホームページビルダーで作ったホームページ「ぬQのHP」の更新が生きがい。多摩美術大学大学院修士課程デザイン専攻グラフィックデザイン領域修了。
http://homepage3.nifty.com/nuQ/

文化庁メディア芸術祭での受賞・選出歴:
第16回アニメーション部門審査委員会推薦作品『ニュ~東京音頭』

『空白のプロジェクト#3 虹をかける糞土(仮)』

(リサーチ&アートプロジェクト)

三原聡一郎

企画について:
空白のプロジェクト#3 虹をかける糞土(仮) は、微生物燃料電池の発電エネルギーにより小さな虹の発生を試み、交換不可能な価値の探求を目的にしたリサーチ&アートプロジェクトです。 エネルギーをいのちの視点で捉えることは可能か?という問いに対して、生命活動自体が電気を生む微生物燃料電池はとても示唆的と感じています。発電手法としては特にユニークであるこの手法に自分の身体の一部を与え、ニュートンの光学実験を模した光を灯す意味を多くの人と考えてみたいと思います。

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三原聡一郎(MIHARA Soichiro)
世界へ開かれた芸術実践を行うため、「いま、ここ」を問いかけながら、多様なメディアテクノロジーを用いたシステムを作品として提示している。2011年より、この社会を成立させてきた近代以降の枠組みを超える試みとして「空白のプロジェクト」を展開中。現在、バイオテクノロジー考察のため、オーストラリアのパースにあるバイオアートラボ「SymbioticA」に滞在中。
http://mhrs.jp

文化庁メディア芸術祭での受賞・選出歴:
第17回アート部門優秀賞『 を超える為の余白』

『マーチング・オブ・ザ・デッド 〜ゾンビの行進〜』

(サウンドアート、作曲、技術開発)

安野太郎

企画について:
ゾンビ音楽とロボット掃除機を合体させる、動くゾンビ音楽の実現。
※ゾンビ音楽は、安野が2012年より取り組み続けている、非-人間指向のロボット音楽。

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© 古泉智浩
安野太郎(YASUNO Taro)
1979年生まれの作曲家。日本とブラジルのハーフ。DTMや電子音楽等のコンピュータ音楽とは異なる軸で、人類がテクノロジーと向き合うことをテーマに音楽を作ってきた。代表作に『音楽映画』シリーズ、『サーチエンジン』、『ゾンビ音楽』がある。ゾンビ音楽はこれまでに2枚のアルバムをリリースしており、第7回JFC作曲賞などを受賞している。現在、日本大学芸術学部非常勤講師。
http://zombie.poino.net

文化庁メディア芸術祭での受賞・選出歴:
第12回アート部門審査委員会推薦作品『サーチエンジン』
第17回アート部門審査委員会推薦作品『ゾンビ音楽』

『ブタとサカナ(仮)』

(アニメーションプロジェクト)

吉野耕平

企画について:
緑の海で繰り広げられる、巨大なサカナとブタの漁師たちの長い戦い。両者の間に張られた8本の釣り糸、それはまるで楽器の弦のように波や泡とぶつかり合いながら豊かな音を奏でる。その響きが終わるところに待つものとは…。「食べる・食べられる」という生き物の根源的な関係を、あえて陰影やライティングを排した浮世絵のようにシンプルなCG表現で描く。アニメーションの原点「色とかたちが動くよろこび」への試み。

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吉野耕平(YOSHINO Kohei)
大阪大学大学院生物科学専攻修了。在学時からアニメーション、実写短編等を制作。2011年よりフリーのディレクター/アニメーターとして活動。短編映画『日曜大工のすすめ』(2011)が、釜山国際映画祭、クレルモンフェラン国際短編映画祭等で入選/受賞。またアニメーションPV『ake-vono』がJAGDA(日本グラフィックデザイナー協会)賞を受賞、他。
http://ysnlake.com

文化庁メディア芸術祭での受賞・選出歴:
第14回エンターテインメント部門審査委員会推薦作品『ab-rah』

 


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