【第1回活動レポート④】榊原 澄人『Requiem Zarathustra』

「メディア芸術クリエイター育成支援事業」では、平成24年5月18日から31日の募集期間に応募のあったアート/アニメーション/マンガ/ゲーム等の新作の企画の中から、企画を決定しました。企画が選択されたクリエイターの今後の創作活動について、アドバイザーとの初回の打合せが実施されました。

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代表作『浮楼(Flow)』で第9回アニメーション部門大賞を受賞した榊原さんは、360度スクリーンにアニメーションを投影するインスタレーション作品『Requiem Zarathustra』に挑もうとしています。今回の面談にはアドバイザーとしてアニメーションディレクターの伊藤有壱氏と、マンガ家のタナカカツキ氏が参加し、今後の企画実現について話し合いが持たれました。

榊原さんは今回の企画で、登場人物の動きと、異なる時間軸で移り変わる情景を円環の中に投影することで、それらのイメージにまつわる作家自身の感情を鑑賞者が身体的に体験できる装置を作りだそうとしています。展示のスペックを現実的に想定したうえで作画を始める必要がある為、最新の映像技術の使用を想定しているこの作品の実現性が、技術面、費用面から熱心に話し合われました。

作品のイメージドローイングを円形にし、完成をイメージしながら打合せをおこないました。

 

タナカ氏は文化庁メディア芸術祭10周年企画展―日本の表現力―(2007年2月24日- 3月4日)で、360度スクリーンを使用した作品『イエス☆パノラーマ!360°』を展示した経験があります。そのため、タナカ氏からは当時使用した素材や施工方法といった具体的な説明がありました。また、伊藤氏からは限られた支援内で実現可能な制作と展示計画を考えていくためのアドバイスがありました。関係者を集めた次回の面談に向け、実際にどこまでの展示が可能となるかディスカッションを行っていく予定です。どのようなコンディションが今回の企画に相応しいのか。議論はまだまだ続きそうです。

 

〈第1回活動レポート〉

大西 康明 『現象を制御する仕組みによるインスタレーションの制作』
樫田 壮一 『餅つき』
河野 亜季 『伝統を継承する影絵アニメーション』
榊原 澄人 『Requiem Zarathustra』
SHIMURAbro 『映画なしの映画』

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