【クリエイターレポート】SHIMURAbros『映画なしの映画』

「メディア芸術クリエイター育成支援事業」では、選考された企画の制作が進行しています。7月に行われた初回の面談以降の進捗をクリエイターによるレポートでご紹介します。

私たちがこの“映画なしの映画”で行うことは、映画の時空間の変換です。映画はその発達の中で編集を発見しました。編集は時間をつまんだり、接着するだけでなく、空間をも接着できるのです。

1)シーンの選考
題材となる映画『アンダルシアの犬』より、今回の実験で形にする2つのシーンを取り出しました。

劇中ではなじみ深いですが、非日常的なシーン
●男が拳銃を撃つシーン
●紐につながれたグランドピアノの上に乗ったロバが男に引っ張られるシーン

今作の新たな挑戦は、映画中に登場するプロップ(小道具)自身と映画との接着です。プロップ(小道具)はそれぞれ、拳銃とピアノです。

2)映画に質量を与える
映画の時間を積層方向として厚みを与え、映画の立体化を図ります。造形物の大きさが大きくなるので、データが重くなり制作に時間が必要でしたが、問題はおこりませんでした。

3)映画を形にする/映画と小道具の接着
3Dプリンタで作品サイズ、約20cm×20cm×25cmでの印刷を試みました。入り込んだ形状に物理的に入り込ませ硬化させる方法で接着もクリアしました。

4)映画に重さを与える
塗膜を厚くすると、表面は滑らかできれいになるが、入り組んだ造形部分が潰れがちになってしまいます。アルミを焼き付けてみました。重さを感じられる作品にどう仕上げるかが今後の課題でもあります。

 

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